本とチョコと紅茶と…

家族のことを中心に。

カムアウトしたい、けれど、きっと言わない方がいいこともある

母親の勘というものは、鋭い。

同性のパートナーがいることを勘づかれて、母親を混乱させてしまった日から、早1年近くが経ちました。

勘づかれた後、今でも、パートナーの話は触れることはできません。

その人にもらったものも、身に着けることができていません。

 

「お父さんには言わないで」

言外にそのような気持ちが含まれており、もちろん父親には同性のパートナーの件はいっていません。

 

私の実家では、パートナーについて、口にすることも、存在を感じさせるものを身に着けることも、一切できません。

 

一方、パートナーの家族の方々には、私の存在を認めて頂いており、時々お食事にお誘いいただいたりしております。

パートナーと二人してインフルエンザに倒れたときは、水やおかゆなど、救援物資が届けられたり、私の社会人系音楽サークルの発表会などには、パートナーのおばあちゃまが聴きにきてくださったりと、柔らかに受け入れてくださってます。

 

そのようなパートナーの家族の方々に、きちんとご挨拶したい。

私だけではなく、家族としてもご挨拶したい。

二人で歩んでいること、これからも歩んでいくことを、見守ってほしい。

二人それぞれが産まれ、育まれた、家族という存在。

 

両家のつながりなんて、古い考え方だし、個人の自由と選択という考えからみると、大人二人が誰と一緒になろうが、勝手にしてもいいのだけれど、それでも、自分の家族に対しても、相手の家族へも、感謝とそしてこれからも見守っていただきたいことを伝えられたらとは思います。

 

でも、私の家族にとっては、娘が同性のパートナーがいるなんて、混乱を招くだけだし、私の祖母や、他親戚にも不快な思いをさせるかもしれない。

そのことで、母親が祖母等にとても神経を使うかもしれない。

 

きっと言わないことで守られる幸せもあるかもしれないと思うと、やはり踏み出せないのです。